さあ、運動するぞ!
やる気になったけれど、どんな運動をしようと考えていますか?
実は、高尿酸血症の方が注意すべきNGな運動があります。
あなたに当てはまるものはありませんか?
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さあ、運動するぞ!
やる気になったけれど、どんな運動をしようと考えていますか?
実は、高尿酸血症の方が注意すべきNGな運動があります。
あなたに当てはまるものはありませんか?
NG
①
運動を始めたばかりの方や、若い頃にスポーツをしていた方は、つい運動強度を上げてしまいがちです。
運動強度が高く、無酸素運動のようなとくに激しい運動は尿酸値を上昇させます。また、激しい運動で汗を大量にかくと、体内の尿酸値が一時的に上がってしまいます。
また、急激なダイエット(減量)は尿酸値を上昇させ、痛風発作が起こりやすくなります。
そのため、高尿酸血症の方は無酸素運動や急激なダイエットは避けるようにしましょう。
NG
②
など
運動によっては尿酸値を上げてしまうこともあるので、運動を始める前に必ず医師に相談しましょう。
とくに左記に該当する方は主治医に相談し、心臓の機能検査を受けるなど、運動内容や強度などの指示を受けましょう。
NG
③
痛風の発作があらわれたとき、体調が悪いとき、疲れているとき、膝や腰など体に痛みがあるときなどは、運動を行うのは避けましょう。
また、痛風の発作があらわれた後の運動は、主治医に相談してから再開するようにしましょう。
サラダチキンは要注意!?
よかれと思って行ったことが裏目にでることも
「これからはジムでしっかり運動して、食事はサラダチキンにします。」
とても健康的な生活のようですが…運動を始めたばかりの頃は、つい激しく運動してしまって、かえって尿酸値が上がってしまうことも。また、鶏のむね肉やささみ肉を蒸して薄く味付けしたサラダチキンは、たんぱく質が豊富でヘルシーと人気ですが、実はプリン体の含有量が多い食品の1つで、尿酸値が高い方にとっては要注意の食品です。
スポーツ選手でも痛風になるのですか?
実は、痛風はスポーツ選手、とくに激しくトレーニングをするようなボディービルディングの選手などに多くみられる病気の1つです。激しい運動による身体的ストレスだけでなく、競技性を伴うスポーツそのものがストレスとなって尿酸値が上昇し、痛風の発作につながることもあります。
だからといって運動を禁止する必要はなく、高尿酸血症と診断されている方でも、尿酸をきちんとコントロールして活躍しているアスリートもいます。尿酸値をしっかりコントロールしつつ、運動の強度を適切に設定すれば、高尿酸血症の方でも体に大きな負担をかけずに運動を行うことも可能です。
最近では24時間営業のジムなど、一般の方でも気軽に筋力トレーニングができる環境が増えていますが、がんばりすぎに気をつけ、自分に合った適切なトレーニングを行うようにしましょう。
なぜ激しい運動で尿酸値が上がるの?
筋力トレーニングでは、負荷をかけることにより筋肉を部分的に壊し、その傷が修復されることを利用して太い筋線維を作っていきます。このとき、負荷によって筋肉の細胞が壊れるとプリン体が放出され、尿酸が作られます。
さらに、運動によって筋肉中に乳酸が作られますが、乳酸は尿酸の体外への排泄を抑える働きがあるため、尿酸値を上げる原因の1つになります。
※高尿酸血症と診断された方や痛風の発作を生じている方は、運動を行う前に主治医へ相談してください。
※ご紹介する運動方法や運動量は、尿酸値が高い方を考慮した一例です。
※自分に適した運動方法や運動量は、個人によって異なります。
※イラストはイメージです。